アーセン・ベンゲル

Arsène Wenger 1949~
選手実績 /

アーセナルを20年に渡り指揮するファーガソンと並ぶイングランドサッカー界を代表する監督。堅守からのカウンターの退屈なサッカーと批判のあったアーセナルのスタイルを一変させ、ショートパスを多用し流れるようなパスワークでゴールを量産するスタイルを確立した。育成面でも手腕を発揮。アンリ、プティ、アネルカ、ヴィエラ、セスク・ファブレガスなど多くの若手有望選手を見抜き、獲得して一流に育て上げている。

選手歴

地元のドゥトレンハイムで16歳の時にデビューし、その後3部のムツィグに移籍。ポジションはDF、MF。同時にストラスブールにあるロベール・シューマン大学(現ストラスブール大学)で政治経済学を学び修士号を取得した。1978年、1部のストラスブールに移籍してプロ選手となり12試合に出場。

監督歴

ユースチームの監督等を経て1984年、ナンシーで監督デビュー。2シーズンは残留を決めたが、1985/86シーズンには19位で2部に降格した。1987年にフランス1部・モナコ監督に就任。初年度にリーグ優勝を果し、その後も2位、3位と安定した成績を残す。しかし1993/94シーズンはリーグ9位と低迷、フロントやマスコミから非難を浴び解任される。傷心したベンゲルは「次は最初にオファーを出してくれたクラブに行こう」と決心する。そして最初にベンゲルに監督就任を依頼したのが、名古屋グランパスだった。

当時、ストイコビッチ、小倉隆史、浅野哲也など代表級の選手を抱えながら最下位争いを続けていた名古屋グランパスは、ベンゲルを監督として招聘。スタートから16戦すべてで異なるスタメンを試すなど最初の数カ月は試行錯誤が続いたが、最終的には前期リーグ4位まで浮上。後期リーグでは開幕から4連勝を飾ったが惜しくも2位。しかし天皇杯では初優勝を果たし、クラブに初のビッグタイトルをもたらした。1996年は15勝5敗と好調だったが、後半戦途中、アーセナルの監督に就任するため退任する。

アーセナルがイギリス国外から監督を迎えるのはクラブ創設以来初めてのことで、イングランドではベンゲルはほとんど知られていなかった。就任初年度の1996/97シーズン、3位という過去6シーズンで最高の成績を収める。翌1997/98シーズン、最後の3か月に怒涛の追い上げを見せマンチェスターユナイテッドを逆転し優勝。イギリス国外の監督として初のプレミアリーグを制覇した。それから18年、アーセナルの監督として長期政権を確立し、リーグ優勝3回、FAカップ優勝4回、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント出場14回、リーグ戦では常に4位以内という安定した成績を残している。

2017/18シーズンをもってアーセナルを退団。

1984/05 ナンシー(フランス)
リーグ12位
1985/06 ナンシー(フランス)
リーグ18位
1986/07 ナンシー(フランス)
リーグ19位
1987/88 モナコ(フランス)
リーグ優勝
1988/89 モナコ(フランス)
リーグ3位
1989/90 モナコ(フランス)
リーグ3位
1990/91 モナコ(フランス)
リーグ2位
1991/92 モナコ(フランス)
リーグ2位
1992/93 モナコ(フランス)
リーグ3位
1993/94 モナコ(フランス)
リーグ9位
1995 名古屋グランパス(日本)
リーグ3位
1996/97 名古屋グランパス(日本)
途中退任
アーセナル(イングランド)
リーグ3位
1997/98 アーセナル(イングランド)
リーグ優勝
1998/99 アーセナル(イングランド)
リーグ2位 CLグループステージ
1999/00 アーセナル(イングランド)
リーグ2位 CLグループステージ
2000/01 アーセナル(イングランド)
リーグ2位 CLベスト8
2001/02 アーセナル(イングランド)
リーグ優勝 CLグループステージ
2002/03 アーセナル(イングランド)
リーグ2位 CLグループステージ
2003/04 アーセナル(イングランド)
リーグ優勝 CLベスト8
2004/05 アーセナル(イングランド)
リーグ2位 CLベスト16
2005/06 アーセナル(イングランド)
リーグ4位 CL準優勝
2006/07 アーセナル(イングランド)
リーグ4位 CLベスト16
2007/08 アーセナル(イングランド)
リーグ3位 CLベスト8
2008/09 アーセナル(イングランド)
リーグ4位 CLベスト4
2009/10 アーセナル(イングランド)
リーグ3位 CLベスト8
2010/11 アーセナル(イングランド)
リーグ4位 CLベスト16
2011/12 アーセナル(イングランド)
リーグ3位 CLベスト16
2012/13 アーセナル(イングランド)
リーグ4位 CLベスト16
2013/14 アーセナル(イングランド)
リーグ4位 CLベスト16
2014/15 アーセナル(イングランド)
リーグ3位 CLベスト16
2015/16 アーセナル(イングランド)
リーグ2位 CLベスト16
2016/17 アーセナル(イングランド)
リーグ5位 CLベスト16
2017/18 アーセナル(イングランド)
リーグ6位

ベンゲル語録

結果は重要なのではない。結果が全てなのだ。
パスは未来に出せ。横パスは現在、バックパスは過去だ。
グランパス監督時、この言葉を好んで使っていた。
代表監督はマゾヒストでなければ務まらない。
かつての教え子だったイングランド代表監督のグレン・ホドルが成績不振でバッシングを受けていた時、ホドルをかばってのひと言。
ポーツマスがスペインのチームとは知らなかった。
スペインへの移籍希望を口にしていたアーセナルのソル・キャンベルが、同じイングランドのポーツマスに移籍したのを皮肉って。
光栄だが、選ぶことが仕事の中心である代表チームには興味がない。
度々、日本代表監督候補に名前があがることについて。
真に恐ろしいのはイギリスの食生活だ。この国の人々は一日中ミルクを入れた紅茶を飲み、ミルクを入れたコーヒーを飲み、ケーキを食べている。スポーツ選手が食べてはいけないものを集めた夢の国があるとすれば、ここだ。

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