ユルゲン・クロップ

Jürgen Norbert Klopp 1967~

あごひげを伸ばした熊のような大男。トレードマークはベースボールキャップとジャージ姿。従来の監督のイメージとかけ離れた雰囲気を持ったクロップ。明るく誰からも愛される性格で、天性のリーダーシップの持ち主だ。監督としての実績は素晴らしく、3部降格の瀬戸際にあった2部のマインツを1部に昇格させ、破産の危機に陥り低迷していたドルトムントをブンデスリーガ屈指の強豪に導いた。彼の代名詞といえるのが「ゲーゲンプレス」。ボールを失うことを想定して準備をし、失った瞬間にプレスを掛けて奪い返すというもので、ポゼッションサッカーと対極にある戦術だ。2015/16シーズンよりリヴァプールの監督に就任。初のプレミア参戦でも結果を出せるか注目だ。

選手歴

1986年プロデビュー。いくつかのクラブを渡り歩いた後、1990年から10年ほどマインツでプレイして現役引退。当初はFWだったが、1995年からDFとなった

監督歴

2001年にマインツの監督に就任。財政的に小規模なクラブを2003/04シーズンに1部昇格に導き、初の1部挑戦となった翌2004/05シーズンには11位でリーグ1部残留と健闘をみせた。しかし2006/07シーズンは降格、2007/08シーズンは2部4位となり昇格を逃した。

2008/09シーズンより、低迷の続くボルシアドルトムントの監督に就任。前半戦は苦戦したものの、後半はチームがかみ合い快進撃。最終節で6位となり、古豪復活に向けて基盤を固めた。ゲッツェやレヴァンドフスキらの若手が次々とブレイク。2010/11シーズンは夏の移籍で獲得した香川真司の活躍もあり、2001/2002シーズン以来の優勝を果たした。2011/12シーズンでは開幕当初は低調なスタートに沈むも、その後は最終戦までブンデスリーガ新記録となるリーグ戦28試合連続で無敗で2シーズン連続の優勝を果たす。しかし2014/15シーズンは前半戦リーグ最下位に低迷。2015年4月15日、7シーズン指揮したボルシア・ドルトムントの監督を退任した。

2015年10月、プレミアリーグの名門リヴァプールの監督に就任。悩める名門チームの再建に挑むことになった(プレミアリーグではマガトに次ぐリーグ史上2人目のドイツ人監督)。 就任初年度はフットボールリーグカップ、UEFAヨーロッパリーグと2つの大会で決勝進出を果たしたが、共にタイトル獲得はならなかった。

2001/02 マインツ(ドイツ2部)
2002/03 マインツ(ドイツ2部)
リーグ4位
2003/04 マインツ(ドイツ2部)
リーグ3位(1部昇格)
2004/05 マインツ(ドイツ)
リーグ11位
2005/06 マインツ(ドイツ)
リーグ11位
2006/07 マインツ(ドイツ)
リーグ18位(2部降格)
2007/08 マインツ(ドイツ2部)
リーグ4位
2008/09 ドルトムント(ドイツ)
リーグ6位
2009/10 ドルトムント(ドイツ)
リーグ5位
2010/11 ドルトムント(ドイツ)
リーグ優勝
2011/12 ドルトムント(ドイツ)
リーグ優勝 CLグループステージ
2012/13 ドルトムント(ドイツ)
リーグ2位 CL準優勝
2013/14 ドルトムント(ドイツ)
リーグ2位 CLベスト8
2014/15 ドルトムント(ドイツ)
リーグ7位 CLベスト16
2015/16 リヴァプール(イングランド)
リーグ8位
2016/17 リヴァプール(イングランド)
リーグ4位

クロップ語録

「ノーマルワン」と呼んでくれ。
「メディアになんと呼ばれたいか?」との質問に。モウリーニョが自らを「スペシャルワン」と名乗ったことを皮肉って。
我々は弓矢を持っている。そして、良く狙いを付ければターゲットを攻撃できる。問題は、バイエルンがバズーカ砲を持っているということだ。彼らが攻撃に成功する可能性は明らかに高い。ただ、ロビン・フッドは成功していたからな。
ドルトムント監督時。ライバルのバイエルンについて。
ピッチ上では自分が思ったような成功を収めることはなかった。5部レベルの才能と1部レベルの頭を持っていた。結果的に2部レベルの選手になった。
現役時代について。
シーズン前半戦を17位で終えるというのは、爪のベッドの上で休暇に入るような気分だ。
ドルトムント最後のシーズン、前半戦を17位で終えたことについて。

クロップについて

監督は僕のことをビデオで70回観たそうだ。彼は僕の父親よりも僕のことを良く知り、僕がどのようにプレーするのかを正確に把握している。
by チーロ・インモービレ(ドルトムントFW)
あれは直感だった。何の根拠もなかったが、ユルゲンならチームをまとめられると確信していた。
by クリスティアン・ハイデル(マインツGM)
2部リーグで残留争いをしていたマインツのGMハイデルは、クラウツン監督を解任し、まだ現役選手だったクロップを後任に指名した。クロップを抜擢した理由を聞かれて。
ミスター・クロップ。いつものジャージはどこへやったんだい?(笑)
by モウリーニョ
2012年のCLでレアルマドリード監督のモウリーニョがスーツ姿のクロップに言ったひとこと。いつもジャージ姿のクロップだが、CLでは監督はスーツ着用という暗黙の了解があるため。

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